ソフトボールのルールを知ってオリンピックを楽しもう!交代など野球との違いを簡単に分かりやすく紹介!

【ソフトボール】 ルールを知ってオリンピックを楽しもう! 野球との違いを 簡単に分かりやすく紹介!
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無事4戦全勝で決勝進出を決め、銀メダル以上が確定した女子ソフトボール日本代表。

残り2試合ともアメリカとの戦いになりますが、ぜひ再び勝利してオリンピックで頂点に返り咲いてほしいですね。

そんなソフトボールですが、複雑なルールによってカナダ戦では選手交代時、審判員が集まって審議しているシーンがありました。

ルールには野球との違いがあるので視聴者も何が起きているのかよく分からなかった人もいると思います。

そこで今回は、「ソフトボールのルールを知ってオリンピックを楽しもう!交代など野球との違いを簡単に分かりやすく紹介!」と題し、あまり常識ではないルールについて簡単に分かりやすく説明したいと思います。

 

ソフトボールのルールを知ってオリンピックを楽しもう:野球との違いは?

ソフトボールのレベルが上がり白熱した試合が多いオリンピックになりました。

カナダ戦ではルール違反ではないか審判員が集まって精査するシーンもありましたね。

まずは基本的なルールとして野球との違いを見ていきたいと思います。

 

ソフトボールのルール:野球と同じ部分

ソフトボールといえども基本は野球と同じです。

例えば簡単なところでは以下が挙げられます。

  • フライ・ライナーを取ればアウト
  • 守備は9人で守る
  • 3アウトでチェンジ、ボール4つでフォアボール、ストライク3つで1アウト

野球でも基本的なルールですので、とくに違和感はないと思います。

 

ソフトボールのルール:野球と違う部分

ソフトボールと野球で違うルールの部分です。

投げ方など一般的に知られていて違和感のないものや、超特異的なルールについては割愛し、ここでは試合を見ていてよく起きることを記載します。

なお赤字のルールは別途詳しく説明します。

  • ピッチャーが投げるまでリードが取れない
  • 野球は9インニング、ソフトボールは7インニング
  • 3回15点差、4回10点差、5回・6回7点差以上でコールド
  • 無走者時は投球まで20秒以内(ピッチクロック、20秒超えた場合自動的にボールとしてカウント)
  • 延長戦突入時、ノーアウト二塁からスタート(タイブレイク)
  • 先発選手がベンチに下がった後、一度だけ再出場できる(リエントリー)
  • 主に攻撃専門の指名選手(DP)
  • 守備専門の選手(FP)
  • テンポラリーランナー

以外に野球との違いは多いですね。

カナダ戦で起きた審判員が集まって審議していたのはリエントリーなどに関わっているため何が起きたのかよく分からない人が多かったようです。

 

ソフトボールの交代ルールなど簡単に分かりやすく紹介!

上で紹介した野球と異なるルール(赤字部分)について詳しく説明していきます。

またカナダの試合で審判員が集まったとき何が起きていたのかも見ていこうと思います。

 

タイブレイク

ソフトボールは7インニングで7回裏が終了した時点で引き分けの場合延長戦へ突入します。

野球ではとくに前のインニングと変わらず10回表が始まりますが、ソフトボールでは2塁にランナーを置いた状態からスタートします。

ここで2塁ランナーになる人は前のインニングで最後に攻撃をした人になります。

ヒットがでれば2塁走者がホームに戻ってくる可能性が十分にありますから得点が動きやすくなります。

カナダ戦では4番選手からの打席でしたが、ゴロで歩かせて1アウト3塁の状態にしより得点を取りやすくしていました。

さらに3連続HRを打っている5番藤田選手の打席だったため、カナダは故意四球(いわゆる敬遠)で1アウト1,3塁になりました。

6番打者はノーヒットの山崎選手でしたが、守りやすさからかカナダは満塁策をとり山崎選手も故意四球とし1アウト満塁になりました。

 

リエントリー

先発選手は1度ベンチへ下がっても1度だけ再び出場することが可能です。

主にピッチャーを一度ベンチへ下げて再登板させることが多いです。

ただしリエントリーで再出場させるときは、自分と交代した人ではなく、自分の元の打順を引き継いだ人と交代する必要があります。

日本代表選手のお名前をお借りして適当に例をつくってみました。

上野選手(もとの打順8番目)←→後藤選手(入る打順8番目)

この場合リエントリーで上野選手が再出場するなら後藤選手と交代すればよいだけでわかりすいリエントリーになります。

アメリカ戦決勝ではこの場合に当てはまるので、単純に上野投手と後藤投手が交代しただけになります。

上野選手(元の打順8番目)←→藤田選手(元の打順5番目、入る打順8番目)
藤田選手(元の打順5番目、入る打順8番目)←→後藤選手(入る打順5番目)

この場合フィールド上の前後で変わったのは上野選手と後藤選手が入れ替わっただけですが、打順を引き継いだのは藤田選手になります。

よってリエントリーの場合交代するのは後藤選手ではなく藤田選手ということになります。

記憶が正しければカナダ戦では代走によって一度交代し、さらにピッチャーは2回替わり3人で回していたため少し複雑になってしまったようです。

 

DP

主に攻撃専門の指名選手で野球でいうDHに近い立ち位置です。

DHと違うところは守備をしてもよいという点です。

2刀流の藤田選手が投げる場合はDPとして攻守ともにこなし、上野選手や後藤選手が投げる時はDPとして攻撃のみの参加になるのが日本の戦略といったところです。

 

FP

主に守備専門の選手になります。

レベルが高いチームではほとんどピッチャーに対しFPを適応しています。

日本の場合、上野投手や後藤投手がFPとして守備をする(投手でなげる)ことが多いですが、ピッチャーでも二刀流の藤田投手はいつでも攻撃できるようFPにはしないことがほとんどです。

 

テンポラリーランナー

2アウトかつキャッチャーが塁にいる場合に適応できるランナーです。

キャッチャーは防具を付けるため時間がかかることから、臨時で走者をたててキャッチャーはその間に防具を付けて次の準備をします。

ここで走るランナーは今塁に出ていない人かつ打順が最後の人になります。

 

まとめ

ソフトボールのルールの野球との違いを簡単に分かりやすく説明しました。

ピッチクロックやテンポラリーランナーなど時間短縮に関わるルールや選手交代に関わるルールなどが野球とソフトボールでは異なっていました。

少し複雑で分かりづらいですが、基本的な部分は野球と変わらないので出塁してホームベースを踏んで点を入れることに変わりはありません。

金メダルを再び獲れるかが期待されるオリンピックですが、ルールを知ってオリンピックを楽しみましょう。

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Posted by sabodaru